賃貸住宅と住宅購入、どちらが安心?FPに聞いてみた!

住宅を買うかどうか悩んでいる人が一番頭を悩ませるのが、「家を買うのと賃貸、どちらがいいのか」問題です。

賃貸住宅にも住宅購入にもそれぞれメリットとデメリットがあるので、一概にどちらがいいとは言えない部分もあります。

どちらがいいか決めかねて、「とりあえず」賃貸住宅生活をズルズルと続けている人も多いのではないでしょうか?

今回は、ファイナンシャルプランナーが考える、賃貸暮らしと住宅購入、どちらが安心かを紹介します。

スポンサーリンク

結論からいうと賃貸より家を買ったほうが安心できる。

とりあえずお話を伺ったファイナンシャルプランナーの方は、「賃貸よりも家を買ったほうが長期的に見れば安心」という判断でした。

では、理由を解説していきます。

賃貸住宅は、長生きすればするほど賃料の負担が大きくなる

これはわかりやすいですよね。

日本は世界的に見ても非常に長生きな人が多いです。
いまは平均寿命が男性で70歳代後半、女性は80歳代半ばであり、非常に高齢になっても生きているのが普通です。

しかも、医療の技術はどんどん進歩しているため、今後さらに平均寿命は長くなっていくだろうといわれています。

なんと、平均寿命は100歳以上になるともいわれています。
私たちが全く想像もできない未来の話ですが、もし本当に100歳まで生きることになったとき、生涯に支払う賃料はいくらになるのでしょう。

具体的な例を見て考えてみましょう。

 

(例1)現在30歳、会社から住宅補助あり(賃料の半額)、家賃4万円のアパート暮らし

将来的に定年が何歳になるか分かりませんが、65歳を定年と仮定しましょう。
すると、35年間は家賃の補助が出るので、毎月の賃料は2万円で済みます。

35年×12ヶ月×2万円=840万円(現役世代に支払う賃料)

そして、65歳から100歳までの35年間は賃料の満額を支払うことになります。

35年×12ヶ月×4万円=1680万円(現役引退後に支払う賃料)

 

今後70年生きるとして、2,520万円ものアパート賃料を支払うことになります。
アパート代が月4万円というのはあくまで仮定の話で、世帯用のアパートになれば、当然、月々の支払いも大きくなります。

 

(例2)現在30歳、会社の寮暮らし(無料)、退職後は月4万円のアパート暮らし

例1と同じく、65歳まで現役で働き続けるとしましょう。

今度は、現役のうちはずっと寮に住むと仮定するので、65歳まで家賃はかかりません。

65歳から100歳までは、月6万円の賃貸マンションで生活します。

35年×12か月×6万円=1680万円

今度は生涯に払う賃料が1680万円と、非常に少ない見積もりになりました。

そもそも月4万円のアパートというのが非常に安いので、かなり甘い見積もりではありますが、これなら賃貸暮らしを続けるほうがお得な気がして来るのではないでしょうか?

 

 

確かに、お金の面だけを見ると、トータルで見れば賃貸のほうが少なく済む場合もあるかもしれません。
家を買う場合、ローンの借入利息も高いですからね。

でも忘れちゃいけないのは、賃貸の場合は、現役を退いてからのほうが負担が大きくなるんです。

 

住宅ローンは、だいたい35年ローンくらいで組む人が多いと思います。
35年というのは、現役で働けるうちに全額支払いを終えるということです。

現役のうちにローンを払い終わってしまえば、老後はお金の心配がかなり楽になります。

我々が年金をもらう頃、いったいどれくらいの額が支給されるか分かりませんが、決して裕福な生活ができるほどの支給額にはならないでしょう。

現役時代に貯めておいた貯金を少しずつ切り崩して生活することになるのはほぼ確実です。

 

老後も賃料を払い続けるということは、貯金がみるみるうちに減っていくということです。

収入が少ないのに、お金はみるみるうちに減っていく。
いくつまで生きるかもわからないのに、老後の蓄えはものすごい勢いでなくなっていくんです。

これは相当な恐怖ですよ。

 

トータルで見た場合の賃料の負担が家を買うよりも少なかったとしても、精神的負担はどちらが大きいかを考えれば、一目瞭然です。

賃貸暮らしだと、節約のクセがつきにくい

これは人それぞれな部分もありますが、現役世代に住宅ローンで家を買った人は、現役のうちに自由に使えるお金が少ない傾向にあります。

現役のうちに住宅ローンを完済するために、ボーナス月でも豪遊せず、ボーナスのほとんどをローンの支払いに充てる人は少なくありません。

一方、アパート暮らしや寮暮らしだったら、職場からの補助が出るので、現役のうちは割と住居の負担は少ない場合が多いです。

ボーナスが支給されたら、ほぼ満額を自分の好きなように使えます。

 

現役時代にお金の使い方が激しい人というのは、現役を退いて収入が激減しても、現役時代のお金の使い方を忘れることができず、どんどん散財する傾向にあります。

※このように「人間は一番所得が多かったときの生活を忘れられず、貯金を切り崩してでも豊かな生活をしようとする」ことを経済学の世界で「ラチェット効果」といいます(雑学)。

 

現役のうちに節約するクセがついていれば、収入が減ってからも、自然と過度な散財を控えることができます。

老後に必要な住居費が少なく済むと同時に、節約する習慣もできていれば、老後は安泰です。

 

家を持っていれば、いざというときに資産になる

空き家住宅が増える昨今、住宅は資産ではなく負債だと考える人も多くなっています。
しかし、まだまだ家を持っているというのは信用につながります。

特に、老後は収入がほぼ年金しか見込めません。
もし万が一、急に大きなお金が必要になった場合、どうやってお金を調達するのか。

 

持ち家があれば、いざとなったら不動産を売るという選択肢を取ることもできるし、住宅を担保に入れて借入れをすることも可能です。

賃貸住宅に住み続けていては、自分の貯金だけしか頼れるものがありません。

もしものリスクに備えるなら、家を持っておくべきです。

 

それに、もしも子供ができたら遺産として残すこともできるし、家が欲しくないというなら売ってお金に変えることもできますしね。

 

スポンサーリンク

まとめ。

今回紹介した話というのは、FPに相談した私の職業や生活状況なども含めての判断なので、すべての方に当てはまるとは限りません。

どちらが「お得なのか」というより、「どちらが老後安心なのか」という観点からのアドバイスでした。

現在の収入が安定しているなら、トータルで見たお得さよりも、老後の不安を解消して暮らすことができることを優先したほうがいいようです。

少しでも参考になれば幸いです。

コメント