個人年金保険には入るな!入るならせめてiDeCoにしよう

お金の話

iDeCo(個人型確定拠出年金)は、老後の年金を自分で積み立てながら税制優遇を受けられる金融商品です。
デメリットは、iDeCoの口座管理手数料や初期費用が若干かかることと、60歳までは自分のお金でも引き出すことができないこと。

遊びたい盛りの若いうちや、子供ができてからの教育資金などを考えると、老後まで引き出すことができないのは結構大きいデメリットではないでしょうか。

個人型確定拠出年金(iDeCo)のメリットとデメリット調べてみた!
個人型確定拠出年金(イデコ・iDeCo)は節税効果の高い制度だとよく目にしますが、本当にお得なのか、自分なりに調べてみました。 最初に結論から言います。 フリーランスなど、個人事業主として生計を立てている人であれば絶大な...

 

さて、iDeCoとは別に、自分で年金を積み立てる金融商品として、個人年金保険があります。
民間保険会社の営業さんがよくおすすめしてくるため、何となく契約している人も多い様子。

地方公務員の多くが加入する自治労共済にも、税制適格年金という個人年金商品があります。

ただ、この個人年金、本当に必要なのかよく考えて見る必要があります。

 

スポンサーリンク

個人年金のメリットは、ほとんどない!

個人年金保険(税制適格年金)には、ほとんどメリットと言えるメリットがありません。

そもそも保険は「もしも万が一」に備えるのが基本の考え方。
しかし個人年金保険には、「もしも万が一」に備える効果がないのです。

詳しく見ていきましょう。

sabinevanerp / Pixabay

個人年金保険は病気やケガへの保障はついていない

個人年金は、自分が老後に受け取る年金を自分で積み立てるという内容の保険です。
あくまで老後の金銭的不安に備えるという程度の効果しかなく、病気やケガ、入院に対する保険はありません。

ただ貯蓄するだけの効果しかない保険商品ということです。
しかも、年間の利回りはせいぜい0.1%程度。
高い利回りを売りにする個人年金商品でも、利率は1%を超えません。

老後に備えて貯蓄するなら、もっと賢く運用する方法はいくらでもありますよね。

 

掛け金は一部税額控除されるけど、お得かどうかは受け取り方次第

個人年金保険の掛け金は、所得税の生命保険料控除の対象です。

ただし、iDeCoと異なり、掛け金の全額が控除されるわけではなく、掛け金の一部だけしか控除の対象になりません。

控除額の計算方法は以下のとおり。

年間の支払保険料控除額
2万円以下支払い保険料全額
2万円〜4万円支払い保険料×1/2+1万円
4万円超〜8万円支払い保険料×1/4+2万円
8万円以上4万円(上限)
スポンサーリンク

掛け金が8万円を超えると、掛け金が多ければ多いほど節税効果が小さくなってしまいます。

年間の掛け金が2万円以下なら全額控除の対象ですが、2万円の税額控除を受けても、実際に節税できるのはほんのわずかな金額です。

仮に所得金額が300万円で、2万円の税額控除を受けた場合、年間の節税効果は4,000円程度でしかありません。

 

iDeCoなら、拠出できる金額が最も少ない公務員でも、年間144,000円まで掛け金として全額所得控除を受けることができることを考えると、個人年金控除はかなりお粗末といえるのでは?

 

しかも、掛け金を年金として受け取る場合に、年金控除の上限額を超えてしまうと、超えた分は受け取りの時に課税対象となります。

いくら掛け金の一部が税額控除になって節税できるといっても、受け取る時に結局課税されてしまっては意味がありません。

もしiDeCoと併用して個人年金保険も積立していたら、iDeCoの受け取りだけで節税の枠を使い切ってしまうため、自分で預金口座に貯金しておいたほうがマシという可能性すらあるので要注意です。

 

年金控除の計算については、過去にiDeCoについて書いた記事でも触れています。

退職所得控除、年金所得控除から見る、iDeCoの活用方法
iDeCoを最大限活用するなら、退職金控除と年金所得控除がどのような制度なのかを理解しておくと、非常に効果的な運用が可能です。所得控除の非課税枠を上手に利用して、iDeCoで拠出したお金をお得に受け取る方法について紹介します。

受け取り方を間違えると、お得どころか損をする可能性があることには注意が必要です。

 

年金受給年齢までに引き出すと損をする可能性が高い

iDeCoと異なり、個人年金保険は中途解約が可能なので、年金受給年齢よりも前にお金を引き出すことが可能です。

ただし、特に民間の個人年金保険の場合、かなり長期的に運用したあとでないと元本割れを起こします。
以前ファイナンシャルプランナーに相談した際に伺った話だと、個人年金の損益分岐点は、平均で契約から26年後とのことでした。(月1万円の掛け金のケース、運用成績のみで計算し節税効果は除く)

つまり、契約から20年以上経ってからでないと、解約すると損をしてしまうということ。

利回りも節税効果も高くないのに、解約時のデメリットが大きすぎるのではないでしょうか。

スポンサーリンク

まとめ。

個人年金保険は前述のとおり、以下のようなデメリットがあります。

・掛け金に対して利回りが低い
・節税効果も小さく、受け取り方によっては逆に税金が高くなる
・しかも中途解約をすると損をする

 

もしもに備えるはずの保険商品なのに、まったく備えにならないどころか、逆効果になる可能性すらあります。

中途解約するにしても、即日解約できるわけではありませんし、貯金として割り切るにしても使い勝手が非常に悪い。

 

正直、個人年金は加入する理由が全く見当たらないと思います。

同じ老後に備えるなら、圧倒的にiDeCoのほうが賢い選択です。

老後に備えながらいまを楽しみながら生きるなら、私は圧倒的に株式投資をおすすめしますが。

 

あなた自身に合った資産運用の方法が気になるなら、ネットの知識だけでは限界があります。
無料のファイナンシャルプランナー相談会などに参加してみると、けっこう勉強になるのでおすすめですよ。

コメント