公務員はノルマがないから楽?ノルマに追われない職場を探しなよ

働き方

公務員が民間企業に就職した人から言われがちなセリフ。

 

「公務員はノルマがないから楽でいいよな」

 

 

私も過去に一度、知人に言われたことがあります。

保険の営業に疲れていた彼の何気ない一言でしたが、少しだけモヤッとしました。

 

私は民間企業に就職したことがないので、民間でどのようなノルマを課せられているかは知りません。
そして確かに、営業目標のようなものは、一部の公務員を除いて課せられることはありません。

でも、「ノルマがない=公務員は楽な仕事」という認識は間違っていることは断言できます。

 

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公務員はノルマがない楽な仕事なのか?

公務員の実態を知らない人は、以下のようなイメージを持っているかもしれません。

・基本的に定時で退勤できる
・景気の波に左右されず安定している
・誰にでもできる簡単な業務
・ノルマが無いから精神的に追い詰められることがない

私も、実際に公務員になる前はこんな感じのイメージを漠然と持っていました。

 

しかし、残念なことに公務員は、決して安定している職業ではありません。

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ノルマは確かにあまりないかも知れませんが、だから楽で安定しているというわけではありません。

 

ノルマに追われる仕事ってどんな職種?

そもそも、ノルマに追われる仕事って民間企業でもそこまで多いのか、よく考える必要があります。

ノルマがある仕事というと、普通に考えれば売上に直結する業務を担うということですよね。
ということは、小売業の販売担当や、飲食産業、一般的な営業担当がイメージされます。

 

たとえば、服飾系のショップ店員。
ユニクロでは、各店舗ごとに販売目標が設定され、目標を達成率に応じて社員の昇進が決定されます。
目標を達成できなければ、いつまでも平社員のまま。
このように販売目標と昇進を結びつけている小売は多いかもしれません。

 

また、保険商品や不動産、銀行融資などの営業担当は歩合制の場合が多く、ノルマの達成率に応じて月給が決まります。
営業成績が良ければ高給取り、成績が振るわなければ給料も少ないし肩身も狭い思いをすることになるでしょう。

Tumisu / Pixabay

「民間企業=ノルマがある」ではない

確かに、販売ノルマを与えられて毎日のようにライバルとの競争を考えるのは大変です。

でも、ノルマを与えられない仕事だって、民間企業にはたくさんありますよね。

 

一定規模以上の企業であれば、営業担当のほかに、総務や財務、庶務を担う部署もあるはずです。

そういった部署に配属すれば、ノルマは基本的に関係ありません。

また、商品開発担当なら、業務量は膨大だと思いますが、少なくともノルマはありません。
もちろん、かなりタイトなスケジュール管理や締切はあると思いますが。

ほかにも、インフラの維持管理や建築・建設の現場担当、製造業の製造担当など、それぞれ厳しい労働環境であったとしても明確なノルマは与えられない職種はたくさんあります。

営業ノルマを与えられる仕事にあえて就職した人が「公務員はノルマがなくていいよな」というのは、少し筋違いではないでしょうか。

公務員にもノルマのある仕事はあるぞ

公務員はノルマがないという認識がそもそもちょっと違います。

給与や昇進に直結しないまでも、公務員にもノルマを与えられる職場というのは存在します。

 

たとえば収税業務の担当になれば、滞納になっている税金の回収率を上げなければいけません。
回収率が低ければ当然目立ちますから、実質的にはノルマが与えられる職場です。

銀行員の債権回収担当だと思えば、大変さはイメージできるのではないでしょうか。

 

用地買収の業務も同様で、買収率が低ければ叱責は免れません。
過去にも、某自治体で用地の買収が進んでいなかったことで、市長が激怒している音声が話題になったりしました。

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市長が暴言「火をつけてこい」職員に 兵庫 明石 ▼記事によると… ・兵庫県明石市の泉房穂市長が、道路の拡幅工事…

 

産業誘致の担当になれば、工業団地への企業誘致の達成という、実質的なノルマが課せられます。

 

ノルマに追われる環境に身を置いている公務員は一定数存在するのです。

公務員はノルマが達成できなくても給与に反映されないから楽、と思うかもしれません。
でも逆に、どんなに好成績でも給与はまったく上がらないとも言えるんですよね・・・。

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公務員にノルマがなくても締切はある。

もちろん、公務員でノルマを課せられていない人もたくさん存在はします。
では、ノルマがない公務員は楽をしているのかといえば、そんなわけがない。

そもそも民間企業でも、ノルマがない職場だから楽かといえば、そんなわけがないですよね。

 

ノルマがない職場には、ノルマの代わりに締切が存在します。

一般企業に、商品の納期が存在するように。
決算に向けた財務諸表の作表期限があるように。
本社・本店への報告期限が存在するように。

ノルマが存在しない公務員にも、納期や締切が存在します。

 

議会が近ければ、議会に間に合うように資料を作成しなければいけない。
定例の発表資料があれば、発表の期日に間に合うように資料を完成させないといけない。
内外への報告書の締切も非常にタイトなスケジュールです。

 

公務員も民間企業と同じで、ノルマに追われる仕事をしていない人は、締切に追われる仕事をしているんです。

 

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まとめ。ノルマが嫌ならノルマのない仕事を探そう。

なぜか「公務員はノルマがないから羨ましい」という意見をよく耳にするのが不思議でなりません。
公務員といわずとも、ノルマがない仕事に転職するとか、配置換えしてもらうことも可能なはず。

 

ノルマがない仕事には、相応の悩みや苦しみがあるはずです。

現役公務員の私も、日々締切に追われて苦しんでいます。
締切に間に合わなければ、残業をしてでも間に合うように仕事を進めなければいけません。

「ノルマがない環境がいい」というだけの理由で公務員を目指すと、きっと後悔することになります。
ノルマがない仕事を求めるなら、公務員よりもっと恵まれた職場を探すことを強くおすすめします。

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